「ポプリン」と他の布との違いはどこにあるのでしょうか。

人々にどう認識されているか、布の物質としての製造方法の違い、歴史から、「ポプリン」の違いを導き出しました。

いまの結論はこうです。

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ポプリンは、ローマ法王が使う絹と毛の交織の高級品として生まれた。ハリとほどよい光沢感のある布。

「ポプリン」が他の布と違うポイントは、

・皇族などが使う絹と毛の織物に起源がある
・糸の密度（太さ）を変えた交織の特徴がある

主にこの2つにありました。

これから、さらに詳しく説明するとともに、より深い「ポプリン」の価値の源泉を探っていきます。

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ポプリンのいま#

いま日本で、人々は「ポプリン」をどう認識し、消費しているのでしょうか。

インターネットや雑誌等々を見る限り「ポプリン生地」は、 女性ではワンピース、男性ではミリタリーウェア がいちばん認知されているようです。

布を素材として販売している市場はどうでしょうか。

「Amazonのポプリン布一覧」や、「楽天市場のポプリン布一覧」、テキスタイルモールの布一覧などで、手軽に買うことができます。

こうやって全体的に見渡すと、布としてどのように使えるか、どのように売られているのかが見えてきます。

「ポプリン」は

• check スーツ
• check ジャケット
• check シャツ
• check スカート
• check カーテン

などに最適な布であり、そのために使われています。

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では、ものとしての「ポプリン」は具体的に他の布とどう違うのか？

ポプリンのきほん#

たて糸の密度をよこ糸より大きくして，よこ方向にうねを出した平織物。

日本産業標準調査会のJIS（日本産業規格）では、「ポプリン」はこのように規定されています。

他にもポプリンの種類として、「ブロード」「タッサー」の規定があります。

ブロード

地合いが密で光沢があり，柔軟な仕上げをしたポプリンで，横うねの目立たないもの（ワイシャツ，パジャマ，婦人服地など）。

タッサー

ポプリンの一種。よこ糸は特に太目で，よこうねが粗大に現れた比較的厚地の織物（婦人服地など）。

つまりポプリンは横方向のうねが表面上に現れているのが最大の特徴です。

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このような「ポプリン」のつくりの違いはどこから生まれたのか？その起源にさかのぼってみます。

ポプリンのむかし#

ポプリン起源
1300年代、「ポプリン」はもともと、ローマ法王（pope）のための、絹と毛の交織の高級な布でした。フランスのアビニョン地方でその布は織られていました。

「ポプリン」は、法衣、聖壇、教会装飾などに使われていたようです。絹の光沢を持ち、毛のボリュームで少し隆起した表情をしています。

その後、産業革命を経て、「ポプリン」は絹の毛の交織織物から綿織物へとかわっていきます。

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ここで、「ポプリン」のきほん情報を整理します。

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ポプリンのみほん#

「ポプリン」のいま・きほん・むかしの情報から、「ポプリン」の使い方のみほんを導き出しました。
名品・定番となった服を知ることで今後の参考になるはずです。

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「ポプリン」の他の布との違いは、

• check 皇族などが使う絹と毛の織物に起源がある
• check 糸の密度（太さ）を変えた交織の特徴がある

この2つにポイントがあり、

• check スーツ
• check ジャケット
• check シャツ
• check スカート
• check カーテン

に最適な布だという結論が出ました。

それでは、「ポプリン」のさらなる価値はどこにあるのか。その答えを導き出すために、繊維のちがいの理解が必要だと考えています。

『繊維の違いを知る』もあわせて読んでください。

「ポプリン」の布の価値の探求は、今後も続けていき、さらに更新していく予定です。

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本サイトCLOTHCHORDの『布の違いを知る』では、他の布も同じように布の違いの価値を探求しています。

さまざまな布の知ることで、布への違いの理解が深まり、視野がひろがるはずです。

ポプリンの参考資料#

出典：日本産業標準調査会ウェブサイト （www.jisc.go.jp/）