オックスフォード
OXFORD
オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、イェール大学の企画品
「オックスフォード」と他の布との違いは、どこにあるのでしょうか。
人々にどう認識されているか、布の物質としての製造方法の違い、歴史から、「オックスフォード」の違いを導き出しました。
いまの結論はこうです。
「オックスフォード」と他の布との違い
オックスフォードは、19世紀末に英国の紡績会社が商品開発したシャツ生地。程よい光沢感と通気性がありつつ、しっかりした布。
「オックスフォード」が他の布と違うポイントは、
・紡績会社が商品開発した、英国の大学名シリーズのシャツ生地企画に起源がある
・シャツ生地として最適な、ななこ織りである
主にこのふたつにありました。
これから、さらに詳しく説明するとともに、より深い「オックスフォード」の価値の源泉を探っていきます。
オックスフォードのいま#
いま日本で、人々は「オックスフォード」をどう認識し、消費しているのでしょうか。
インターネットや雑誌等々を見る限り「オックスフォード生地」は、 大学名と、シャツやスーツなどのメンズ服 がいちばん認知されているようです。
布を素材として販売している市場ではどうでしょうか。
インターネット上では、「Amazonのオックスフォード布一覧」や、「楽天市場のオックスフォード布一覧」、テキスタイルモールの布一覧などで、手軽に買うことができます。
こうやって全体的に見渡すと、布としてどのように使えるか、どのように売られているのかが見えてきます。
「オックスフォード」は
- シャツ
- スポーツ服
- 婦人子供服
などに最適な布であり、そのために使われています。
オックスフォードのきほん#
では実際に、物質としての「オックスフォード」は具体的に他の布とどう違うのか?
比較的厚地の柔軟な光沢のあるななこ織の織物(ワイシャツ,婦人服地など)。
日本産業標準調査会のJIS(日本産業規格)では、「オックスフォード」はこのように規定されています。
ななこ織りとは、複数本の糸を引き揃えて、1本であるかのように平織りにする変化平織りです。
ななこ織りは平織りと比較すると、交錯点が減るため、より柔らかく、光沢がある布に仕上がります。
また、織目がはっきりしていて、通気性があり、丈夫です。
「オックスフォード」は、ななこ織りという織り方が大きな特徴なのです。
このような「オックスフォード」のつくりの違いはどこから生まれたのか?その起源にさかのぼってみます。
オックスフォードのむかし#
「オックスフォード」の名前は、イギリスの名門大学オックスフォード大学から由来しています。
正式には「オックスフォード」は、「オックスフォードシャーティング」 “oxford shirting”。
19世紀末、英国の紡績会社が、オックスフォード大学をはじめとして大学に大学名をつけたシャツ地を売り出しました。ケンブリッジ大学、イェール大学などの名前のシャツ地も作られましたが、現在も残っているのは「オックスフォード」だけになりました。
オックスフォード大学のブランドや、シャツとしての良さなど複数の要因から、「オックスフォード」は現在まで残る布となったのでしょう。
ここで、「オックスフォード」のきほん情報を整理します。
繊維 綿/植物繊維/セルロース繊維
組織 変化平織り/ななこ織り
糸 たて糸よこ糸同密度
起源 19世紀末、英国の紡績会社がオックスフォード大学をはじめケンブリッジ大学、イェール大学などの大学名をつけたシャツ地を売り出した
オックスフォードのみほん#
「オックスフォード」のいま・きほん・むかしの情報から、「オックスフォード」の使い方のみほんを導き出しました。
名品・定番となった服を知ることで今後の参考になるはずです。
オックスフォードの名品
ブルックスブラザーのボタンダウンシャツ
オックスフォードボタンダウンシャツ
ブルックスブラザーズ
オックスフォードに向く製品
男性のシャツやスポーツウェア、夏服地、布目を利用した刺繍用布に向く
「オックスフォード」の他の布との違いは、
- 紡績会社が商品開発した、英国の大学名シリーズのシャツ生地企画に起源がある
- シャツ生地として最適な、ななこ織りである
このふたつにポイントがあり、
- シャツ
- スポーツ服
- 婦人子供服
に最適な布だという結論が出ました。
それでは、「オックスフォード」のさらなる価値はどこにあるのか。その答えを導き出すために、繊維のちがいの理解が必要だと考えています。
『繊維の違いを知る』もあわせて読んでください。
「オックスフォード」の布の価値の探求は、今後も続けていき、さらに更新していく予定です。
本サイトCLOTHCHORDの『布の違いを知る』では、他の布も同じように布の違いの価値を探求しています。
さまざまな布の知ることで、布への違いの理解が深まり、視野がひろがるはずです。
オックスフォードの参考資料#
出典:日本産業標準調査会ウェブサイト (www.jisc.go.jp/)