いまはどこにいても、手軽に布や布で作られた商品の情報にアクセスできて、買い物やモノづくりができるようになりました。インターネットのおかげです。

しかし、もう少し時間をさかのぼって考えてみると、布自体が簡単に手に入り空気のような存在になったのは、科学技術や化学繊維が発達したおかげだと思います。

今、市場に流通している布の8割以上が、化学繊維と、科学技術を駆使した天然繊維製品です。便利で、すごいことです。

でも心の琴線に触れるような布や服は、もう少し素朴なものだと感じています。とてつもなく長い時間をかけて生き抜いてきた天然繊維のように。

その素朴さが引き起こす、心の琴線に触れる布のチカラの根源には、人と自然の相互作用のようなものがあると感じています。

結果的に、そのような布を使ったり着る行為こそが人生を豊かにしているとも感じます。

そしてなにより、それを作り出す人と使う人がいます。
少しでもそんな布や服に関わる人の力になれたり、興味を持つ人が増える活動ができないかな? と模索するなかでこのサイトはじまりました。

このサイトは、布が人にあたえる感覚的な効果と、布の実体の科学を主題においています。ある布がある布と決定的に違う要素は何か？を追求しています。

それは、人と自然の相互作用をできるだけ正確に理解したい、という意思の現れです。

この主題を活動のエンジンにして、布の商品を買う、布でモノを作る、買ったり作ったりするあいだ、の実用的情報へと展開しています。